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総院長のご挨拶

写真:原崎弘章

原崎 弘章院長

略歴
九州大学出身医学博士、心臓外科医、人工心臓の専門。1976年から2002年まで循環器内科および心臓外科では米国第一位にランクされるクリーブランドクリニックに勤務、その間クリーブランドクリニックのフルスタッフ(正教授)、ケースウエスターンリザーブ大学医学部、工学部准教授、ロシア、韓国、台湾の大学の客員教授を務める。NIH(アメリカ国立衛生研究所)の外科、生体工学領域の科学研究費審査委員、アメリカーソ連人工心臓共同開発計画アメリカ委員、NIH完全人工心臓計画steering committee議長。クリーブランドクリニック評議会のMember of the Cleveland Clinicとして経営に参加。2002年より九州の医療法人の病院長、会長を務め、2008年4月よりセコム医療システム顧問、新東京病院総院長。2010年9月1日より院長、管理者に現任。

私達の新東京病院は、救急医療、がん治療、成人病管理を中心に、地域医療に献身する病院として北松戸に、昭和43年開業した東京外科内科病院がその前身です。平成3年に常磐線松戸駅前に移転し、現在は循環器、心臓外科領域では日本で有数の病院に数えられるようになりました。平成17年からは全国に17病院と提携する、セコム医療システムの提携病院の一員となり、全国規模での展開が可能となりました。

医療は病を癒すお手伝いをし、人生に希望をもたらし、国民の安全・安心の基本的な要件の一つであります。セコムは「信頼される安心を、社会へ」のモットーのもと、「社会システム産業」の構築を目指しています。そのグループ病院は患者さんからもっとも信頼される日本有数の病院になることを目指しております。その一員である当院では、年間30万人の患者さんが外来を受診され、8500人が入院、6500例の心臓カテーテル検査、1700例の麻酔、1400例の外科手術、500例の心臓血管手術をお受けになります。このことは、私たちの病院が多くの患者の皆様から信頼と希望を託していただいている証であるとありがたく思っております。併せて、当院を作り上げてきた職員の真摯な努力があってのことと思います。 しかしながら、私たちは現状には満足しておりません。さらに、患者の皆様が当院に抱いておられる御期待にお応えでき、安全・安心を伴った最高の質の医療を提供していくために、更なる努力を続ける所存です。

アメリカの医療のレベルは高いのですが、医療費も高く、一人当たりの医療費は日本の約3倍、医療保険を持たない人は46百万を数え、皆が等しく、高いレベルの医療を享受することはできません。オバマ大統領は議会の支援を得て、膨張を続ける医療費を抑えながら、且つ、アメリカ国民一人一人が日本と同じように、医療保険を持てるような医療改革に着手いたしました。平成21年7月23日にオバマ大統領は、この医療改革に向けての戦いのなかで、私が26年間勤務いたしましたクリーブランドクリニックを、「最高の医療を低価格で提供しているモデル病院」として訪問しました。 その組織および医療の提供のあり方から、彼が進めている医療改革の戦略の手がかりを得る為であったと聞いております。アメリカでトップクラスにランクされているクリーブランドクリニックは、、その提供する最も高い質と心のこもった医療で患者さんの信望を得ている病院のひとつに数えられており、私たちが目指す病院のモデルになりうると思います。 セコム医療システムとクリーブランドクリニックは、今年より私たちのグループ病院の事務職、看護師、コメディカル、医師を研修、教育のためにクリーブランドクリニックへ派遣することで合意いたしました。 病院における診療だけではなく、リーダーシップ、マネジメント、病院経営も学ぶためであります。この交流は決して一方的なものでは無く、日本の医学、医療システムが持つ良いところを先方に教える事も多いと思います。

日本には、国民皆保険というすばらしい制度がありますが、医療環境はアメリカと同じく、多くの問題があります。公的病院の経営難、医療崩壊が進行しつつあります。そのような中で、最高の医療を提供し、且つ、将来へ向けた人的資源、施設、設備の整備を確保していくには、病院の堅実な経営が必要です。 この度、2年後の新病院建設、教育、研究体制の構築、グローバライゼーションに向けて院内を統一し、そのもてる力を結集するため、平成22年9月1日を以って、私が院長に就任いたすことになりました。 これからも、新東京病院は患者さんを中心に、その提供する医療の質を高めることに行動の基をおく病院であり続けたいと思います。