診療科・医療部門

クイックガイド
TEL:047-366-7000(代表)
FAX:047-366-7028(代表)
〒271-0077 千葉県松戸市根元473-1

ステントグラフト

 従来、動脈瘤(胸部、腹部)に対する手術は人工血管置換術が一般的でした。胸部大動脈瘤に対しては、胸の正中もしくは左胸を大きく切開し、人工心肺を使用しながら瘤を切開して人工血管に置換する手術が行われてきました。しかしこれは手術侵襲が大きく、また呼吸器合併症や対麻痺(下半身麻痺)のリスクがありました。また、腹部大動脈瘤は通常は腹部正中を切開して腸をよけて腹部大動脈瘤を出し、瘤を人工血管にする手術が一般的でした。この手術は心臓血管外科の手術の中では危険性は低いものの、高齢者や開腹手術の既往のある患者様には大きな侵襲となります。
 当院ではより低侵襲の手術を目指し、南東北病院 緑川先生のご指導のもと、2008年からステントグラフト治療を開始しました。この治療法は、鼠径部に小切開を置き、露出した血管から瘤内にステントを留置し、破裂を防ぐ治療法です。手術時間も通常2~3時間程度で、術後の回復も早く、従来の手術に比べ早期退院が可能となりました。多くの方がほぼ1週間で退院されています。これにより、いままで呼吸疾患や脳疾患、心疾患を合併しているため手術の危険性が高く、従来の手術を受けることができなかった患者様に対しても治療を行うことができるようになりました。
 ただ、すべての動脈瘤の患者様に対してステントグラフト治療が可能というわけではありません。ステント治療を希望される方はいつでも当科外来にお越しください。



腹部大動脈瘤
術前

術後
胸部大動脈瘤
術前

術後