放射線科 能城 毅 インタビュー

あらゆる事態を想定し、撮影から診断までを迅速に行います

放射線科
Radiation
部長
能城 毅
Nojyo Takeshi

画像から病気を見つけるゲートキーパーです

一般の方々は放射線科というと、画像を撮る際に「息を吸って、止めて」と声をかける人物を思い浮かべる方が多いのではないかと思いますが、それは正確には画像を撮影している放射線技師になります。我々の担当する放射線科は、その放射線技師が撮像したCTやMRIなどの画像からどのような病気が疑われるのか、またその原因などを判断し、その内容をスピーディーに主治医に書面にて伝達するのが仕事です。さまざまな病気を見つける、いわばゲートキーパー(命の門番)といったところになります。残念ながら通常の外来などとは異なり、放射線科医として受診者の方と直接お話する機会はほとんどありません。病院を陰で支える黒子だと思っていただければよろしいかと思います。

検査機器の性能向上と相まって詳細な診断が可能に

私が研修医の頃と比較して現在の医療機器の発達は著しく、撮像から診断まで本当に早く遂行できるようになり、その分、多くの受診者の撮像・診断も可能になりました。また、例えばCTでは、今まで厚みが10ミリ単位での撮影でしたが、今は1ミリの厚みでも撮像可能でかつ高画質となり、本当に小さい病変から見つけられるようになりました。呼吸が苦しい場合など、撮影のために息を止めるのが大変ですし、意識がない場合や小さなお子さんは息を止めることができませんが、今は数秒で撮像が可能になりました。このように患者さんの撮像が可能となったことも大きな進歩だと思います。

迅速な対応が放射線科の最大の特徴です

当院の放射線科は検査終了後、可能な限り読影レポートをすぐ出せる体制にしているのが特徴です。当院は循環器系や大血管系、脳血管系という緊急の患者さんが多く緊急性に対応できるようにしています。昔は撮影画像がフィルムだったため、現像後放射線科医の元に届けられ読影して返却という時間のかかるものでした。しかし、今は電子化されていて撮影した画像はすぐに放射線科医の元に届きレポートを作成、このレポートも電子的に瞬時に主治医の元に届くようになっています。当院は駅前にクリニック、離れたところに病院が配置されていますが、この2つは専用回線で結ばれ、どちらで行われた検査も時間的なロスなく対応可能となっています。

これからも迅速で精度の高い画像診断を継続していきます

大量の画像と日々戦っておりますが、疑われる病気はもちろん、考えられる原因までコメントするレポートを作成するように心掛けています。また異常のある部位には矢印をつけるなど、主治医が一目で判断できるようなレポートにしています。 目的の病気だけでなく、その他の異常がいくつも見受けられる患者さんもいます。放射線科は画像にある全ての臓器をくまなく診ていますし、異常があれば全てにコメントを添えていきます。全て患者さんのためになるからです。 今後、機械の性能はさらに進歩し、さらにスピーディーな診断が求められていくと思います。こうした中、我々はこれからも患者さんの負担が少ない、迅速で精度を保った臨床に役立つ画像診断を目指していきたいと思います。