心臓血管外科 田中 裕史 インタビュー

手術を受けて良かったと思われるような病院に

心臓血管外科
Cardiovascular Surgery
心臓血管外科主任部長
田中 裕史
Tanaka Hiroshi

親友と目指した心臓外科の道

心臓血管外科を志したきっかけとしては、医学部在学中から外科で手術をしたいと思っていたのですが、卒業するときに同級生から一緒に心臓外科をやろうと誘われ、心臓外科の道に進みました。その友人とは今でも親しく付き合っているのですが、現在は海外でコンサルタントをしています。医師として海外に根付いている日本人は本当に少なく、私が心臓外科の道へ入った経緯もあり、その彼には本当に頭が上がりません。
昔の医局は心臓外科や消化器外科の人が集まって外科講座を開いていたのですが、それが解体されるような時期にちょうど心臓血管外科を選択しました。現在のように臓器別に診療科が分かれておらず、医局の中にいろんな人間がいた時代です。

大動脈疾患を専門に、治療の質の向上を目指します

植込型補助人工心臓実施医の認定資格を2017年に取得しました。限られた施設でしか出来ない手術ですが、植込型の補助人工心臓を必要とする心不全は日本の心臓の治療の中で重要視されていると言われています。今後はより自分の技術を高め、患者さんに寄り添う治療をしていこうと思い新東京病院に入職しました。当院では主に心不全や植込補助心臓などの特殊手術ではなく、弁膜症、冠動脈疾患、大動脈疾患などの手術を行います。治療のクオリティを上げ、新東京病院で手術をして良かったと思われるような病院を目指します。

患者さんを巻き込みながら、楽しく仕事をしたい

手術をして胸を開くのは患者さんは怖いと思います。しかし病気というのは、カテーテルだけで治るものもあれば、胸を開いて取り替えないと治らないものまであります。ステントグラフトで治るものもあれば、中には治そうと思ったら大変な思いをしないといけない病気もあると思っています。医師として、病気をごまかさずにきちんと治していきたいと思っています。患者さんにとって苦しい治療は私たちにとっても苦しいのですが、その中で私たち医者が楽しく仕事をしていければ、患者さんも幸せになれるのではないかと思っています。

積極的なチーム医療で、クオリティを維持します

新東京病院に着任して、周りの看護師や様々な診療科の方々の、サポートの手厚さを肌で感じています。例えば着任して最初の手術で、手術室の方からどんな機械を使うかなど、こちらに合わせて配慮をして下さいました。通常は手術も病院のやり方に合わせることが多いので、感謝しています。 今後の展望としては、当院は心臓外科の伝統ある病院なので、これまで行われてきたことを継承し、さらに発展させていきたい、と思っています。もう一つは、私は大動脈の開胸手術を専門としてきましたので、当院でも手術をしていこうと思っています。

患者さんが安心できるような手術を行います

ステントグラフトで治療をされてきた方で、良い経過を迎えておられる方もいらっしゃる一方で、あまり良くない結果になっている方もいると思います。そういった患者さんも、可能であれば開胸手術で治していきたいと思っています。ステントグラフトに関わらず、今まで止むを得ず治療ができなかった症例に対しても、開胸してきちんと治したいと思っています。大動脈弁修復術の手術もずっと取り組んできた手術ですので、当院でも施行していきたいと思っています。