循環器内科医を目指す方へ

西
HIROKAZU ONISHI
経歴

生年月日 1982年9月3日 茨城県出身

  • 茨城県立藤代高校 卒業

  • 2012年

    東北大学 卒業

  • 2015年

    平鹿総合病院 初期研修 修了

  • 2015年

    新東京病院 心臓内科 入職

  • 聖マリアンナ医科大学 国内留学中

臨床と研究を両立できる、バランスの取れた病院

私が専門に循環器内科を選んだのは、初期研修一年目の時です。循環器内科をローテートしていた際に先輩の先生方の影響を受けました。どの患者さんでもそうですが、目に見えて苦しい思いをしている患者さんに対して、臨機応変に素早い対応、判断ができる循環器内科の先生たちの姿を見て、自分もそうなりたいと思ったことがきっかけです。
2015年に当院の心臓内科に入職し、現在は心エコー部門を担当しています。当院では臨床研究も出来ますし、ハイボリュームセンターでたくさん経験を積むことも出来ます。
心臓カテーテル検査(CAG)や心臓カテーテル治療(PCI)を特にたくさん行っている病院なので、その分野での経験を積みたいと思い当院に入職しました。現在は、もちろんそれらのカテーテルに関わりながらも、エコーという方向で患者さんと向き合っています。

ハートチームとして、
エコーを中心に患者さんと関わる

心エコーは心臓分野のベースになる部分です。当院でStructural Heart Diseaseやマイトラクリップに関わる上で、エコー医のポジションが必要だとなった時に、私がいくつかエコーの資格を持っていたので、それがきっかけでだんだんと関わるようになりました。元々ストラクチャーに関連してエコーにも興味を持っていたのですが、そこでのめり込む形になっていきました。現在は心エコーをメインにしてから4年目ぐらいです。
ハートチームの中心、基本にいるのは患者さんで、私はそれを取り巻くハートチームの一員でしかないと思っています。患者さんとそのご家族が、少しでも治療を受けて良かった、安心出来たと思えるように今後も関わっていきたいです。

多職種でのコミュニケーションを
大事にしています

ハートチームでは他職種の方も関わってきますので、自分が思った通りにいかないことも時にはありますが、その中で自分は一つの歯車としてチーム全体をみて、治療方針などを決めていっています。場合によってはインターベンションの先生や麻酔科の先生、心臓血管外科の先生ともコミュニケーションをとって、自分の意見を伝える、というように色々な科の先生と一緒になってハートチームとして患者さんと関わっています。
心エコーに限らずストラクチャー分野なども日進月歩で、今後はより発展していくのだと思います。日本は世界と比較してしまうとまだまだ後進国ですので、新しいデバイス、治療が入ってきた時に少しでもスムーズに対応できるように、日頃のインターベンションに関しても、日々培っておかないといけないなと感じています。

常に情報をアップデートし、
最先端を追い続ける

インターベンションをある程度経験してからでないと、エコーに対して興味を持つということはなかなかないと思います。その点でも、エコーをより有名にするにはインターベンション、ストラクチャーのチームの一員としてもっと頑張らないといけないです。心エコーに関しては常に情報、知識のアップデートをして、もし興味がある方がいるのであれば一緒に勉強できるような準備を整えていきます。
循環器の花形とも言えるような、ダイナミックなのはやはりカテーテルで、心エコーは基本中の基本だと思っています。循環器を目指す方で、ダイレクトにエコーを志望する方は少ないかもしれないですが、興味を持っていただけるのであればいつでも一緒に勉強したいです。
最近の傾向として勤務条件などが理想と違えば、すぐ辞めてしまって他の選択肢にうつってしまう、という方が多いのかなという印象です。それも一つの選択肢ではありますがそれでは身にも付かないと思うので、これだと思って来た以上は、この年数は頑張ってその後どうするか考える、というぐらいの強い意思があった方が、当院の心臓内科には向いているのかなと思います。

院長に後押しされて国内留学を決意

現在、当院で働きながら国内の大学院に通っています。マイトラクリップをガイドする上で、エコー医が知識も経験もないままではしっかりガイドもできないので、長沼先生のご紹介で心エコーで活躍されている先生のもとで勉強させてもらえることになりました。
聖マリアンナ大学で師事している先生は総合的にバランスを取るのが上手で、判断も早くチームを束ねる力がある方です。研究もたくさんやっておられて、運動負荷心エコーといって負荷をかけた状態の心臓の評価をする、という検査を当院で取り入れたのもその先生の影響が非常に大きいです。

今回、院長や上級医の先生に背中を後押しされて国内留学が実現できました。院長は院内だけでなく、外の病院や海外の病院にまで留学のチャンスを与えてくださり、個々の成長をきちんと考えてくださいます。今後は、チャンスが回ってくればぜひ海外にも行きたいと考えています。