循環器内科医を目指す方へ

TORU OUCHI
経歴

生年月日 1993年3月12日 神奈川県出身

  • 私立攻玉社高校 卒業

  • 日本医科大学医学部 卒業

  • 藤沢湘南台病院 初期研修 修了

  • 新東京病院 心臓内科 入職

  • 松戸市立総合医療センター 後期研修 1年目
    ※このインタビューは2021年 4月15日 に掲載されたものです。

患者さんが劇的に改善する治療に魅力を感じた

私は現在、他病院にて後期研修中ですが、新東京病院とも連携を取りながら循環器分野の勉強をさせてもらっています。
大学卒業後の進路については病院見学や勉強会などに参加した上で、上級医の方々のお話しをお伺いして決めました。学生の頃は、将来は外科分野を目指そうと考えていたのですが、初期研修先の病院でローテーションをしていくうちに、循環器分野に希望が変わっていきました。
例えば心不全や心筋梗塞などの症状で運ばれてくる患者さんが、はじめは危ない状態だったところから、治療を受けて劇的に改善していく、という様子をみて循環器の分野に惹かれました。重症例や急変が多く、医師の早急な判断や治療を求められるハードな診療科ですが、適切な対応により患者さんが元気に退院し、非常にやりがいのあるかっこいい分野だなと思ったことがきっかけです。

親切でフレキシブルな
「人の良さ」に助けられています

後期研修先は循環器の分野が強い病院で探していました。その中でも当院は循環器分野が突出していて、症例も多く規模も大きい病院でもあったので、一度見てみたいなと思い見学を応募しました。循環器で対応してくださっている先生も親切でしたし、フレキシブルにやっているという印象がとても強く、市中病院で積極的に論文を書くことが出来る、という部分も大変魅力に感じました。
また最初に当院に病院見学に来た時点で、院長とはお話をすることができたのですが、とても気さくな方で貴重な時間を過ごすことができました。
実際に新東京病院と関わるようになってからはとにかく周りの方の「人の良さ」に助けられています。上の先生方や病棟のコメディカル、看護師の方々もみなさんとても親切で、働きやすい環境だと感謝しています。

自分の気持ちを尊重してくれる、
心強い先輩方

当院は自分が望めば、技術や知識はいくらでも教えてあげられる、という教育環境です。アクションを起こすのは自分次第ですが、それを拒まれることは全くなく、嫌な顔をせずに接して下さいます。例えば自分が希望すれば、夜遅くまで残って緊急患者さんの処置を上の先生と一緒に行うことも可能です。
私はまだ医師としては三年目で、上の先生と比較すると病棟などでも仕事はまだまだ捗らないはずなのに、嫌な顔をされることも全くなく、私たち研修医の気持ちを尊重してくださっています。
また私は夜遅くに医局に戻ることがあるのですが、毎回決まったメンバーが残っていて、その中でかなり上の先生も夜遅くまで残っています。誰にも相談できないということがなく、困っているときに相談すると遅い時間でも答えてくださったり、夜の当番で緊急処置がある際や、病棟の患者さんの相談などにも一緒に対応してくださるので、大変心強いです。

自分の行動次第で、
幅広い経験が積める

私は現在、論文を上の先生に見てもらっている最中なのですが、拙いながらも論文を自分の名前で発表させてもらえる事は、あまり他の市中病院では見られないような貴重な経験だと思います。どこの医局でも、様々な病院を回ることが出来るというのはメリットだと思います。しかし自分が望めば望んだ分だけ、幅広い経験が得られるというのは当院ならではだと実感しています。
教育プログラムとして型にはまった制度があるわけではなく、個人対個人、というのが大きいです。フレキシブルに時間帯によって空いている先生に相談したり、休日であっても論文の相談に乗ってくださったり、一対一で相談をして嫌な顔をする先生はいないです。

循環器内科として、高い診療能力を維持できるように

今後はまず後期研修を終えて、内科専攻医プログラムを修了した上で、循環器内科専門医を目指したいと考えています。
その後の目標として、循環器の中で分かれるスペシャリティに何を選ぶかをまだ悩んでいるところです。細かいカテーテルの分野やアブレーション、ストラクチャーなどは、早い段階でしっかりと目星をつけていかないと目指せない領域だと思います。その手前の一般的な循環器内科としての、診療能力として高い水準を中長期的に目指し、ある程度万能に幅広い知識、技術を身につけていきたいと思っています。

循環器内科を選ぶ人で、やる気がないという方は少ないと思いますが、当院の心臓内科はやる気さえあれば、自分は合う合わない、という事はないと思います。例えば大学病院でも、将来自分が50歳ぐらいになったときにどうするのか、と悩むのは皆さん同じだと思いますので。
なんでも相談し合えるような、一緒に勉強できる人にぜひ入ってほしいです。同期がたくさん経験をしていれば自分も焦りますし、色々と刺激になるので、一緒に競い合える人と働きたいなと思っています。