海外留学プログラム

SATOKO TAHARA
経歴

生年月日 1971年2月2日 東京都出身

  • 1989年

    慶應義塾女子高等学校 卒業

  • 1995年

    慶應義塾大学医学部 卒業

  • 1997年

    慶應義塾大学 初期研修終了

  • 1998年

    さいたま市立病院

  • 1999年

    国立病院機構東埼玉病院

  • 2000年

    慶應義塾大学

  • 2004年

    市川総合病院

  • 2005年

    新東京病院 入職

  • 2008年

    Case Western Reserve University 留学

カテーテル治療の面白さ

大学で循環器内科の研修医として勉強をし始めた頃にベアメタルステントの治療が始まり、ステントが成熟していく過程でカテーテルを始めました。一通り研修が終わった後は、慶應大学系列の市川総合病院に循環器内科の医長として行くことになったのですが、当時心臓カテーテル検査が花形で、ちょうどステント治療が始まり成熟をしていく面白いプロセスの時代でした。カテーテル治療自体が面白かったですし、女性でカテーテル治療を行う人があまりいなかった、というのもあり魅力がありました。

カテーテルはチーム医療ではありますが一人でもできる治療です。外科の手術のようにたくさんの人が集まらないと行えないという治療ではなく、ある程度の人数で速やかに治療ができるという面白さと、自分が技術を身に付けていくと自分である程度コントロールできる、そういったことが興味をひきましたし、魅力を感じました。

苦しい経験を経て
技術向上に貪欲になれた

市川総合病院にいた際に治療の中で複雑な病変があり、使える道具も限られていて、なかなか治療がうまくいかなかった時期がありました。その中で偶然新東京病院の先生を知っている業者さんがいらっしゃって、たくさん治療をしている病院だということは知っていたので見学に行きました。新東京病院は、自分が思っていたよりもかなり高い技術で治療をしていて、ここで習得しないとダメだと直感で思いました。自分は井戸の中の蛙になっていて、使えない道具を理由に患者さんにベストな治療を施せていなかったという事実に納得がいかない、許せない気持ちになりました。やはり医者として技術を磨かないといけないですし、そのためには一流の技術を持っているところで勉強をしないといけない、と思い当院に移ってきました。症例数をたくさん経験出来る病院は他にもありましたが、東京出身で地元でもありましたので、新東京病院で働くという意味が自分にはありました。

ひたすら研究に夢中になれた
アメリカでの生活

アメリカに留学に行ったのは入職して3年のときです。OCTという機械の研究をしている先生のラボに入りました。学会に行ったりひたすら研究をしていましたが、週末には息抜きに旅行をしたり、パワーヨガにハマり、運動もしていました。日本に帰ってきてからもブランクはなく、すぐに日々の治療に戻ることができました。もともと学生時代に基礎研究をやっていて「分子生物学」の勉強をしていたので、その延長で留学ができたら良いなとは思っていたのですが、臨床分野に興味を持ってしまったので臨床を続けていました。当院の中村院長は海外の先生たちと非常に交流があり、患者さんのデータを持って見返していくことの重要性を当時から訴えていらっしゃったので、感銘を受けていました。 海外で英語を使ってコミュニケーションをしてみたかったですし、2年間という一定の時期に集中して研究をすることは重要だと思っていましたので、新東京病院で海外留学のチャンスをいただけて光栄でした。

自分の行動力が後押しとなり
チャンスを掴んだ

臨床をストップさせて留学をすることに不安は全く感じなかったです。大学の頃からデータを集めてペーパーを書く、という訓練も受けていたので研究の面白さ、データを形にすることの面白さもわかっていました。チャンスがあれば海外に行ってみたいという気持ちの方がとにかく大きかったですし、今までの生活と全く異なる環境で、異なる時間を過ごすということは人生においてとても大事だと改めて思いました。

語学に関しては学生時代に論文を読んでいて慣れていましたし、海外留学プログラムにも参加していましたので、留学に行く以前から英語は得意でした。当時から人と話をすることが好きでしたので、海外でその分野で他の人たちとコミュニケーションをとる、ということは昔からの夢でした。

経験を積まれた方にも魅力のある病院

当院に移ってきた当時、私は大学卒業後10年は経っていたのですが、ある程度の技術を身に付けた状態で入職してきて良かったと思っています。当院は他の病院では行わないような高度な治療をしていて、複雑な病変にも対応をしていたからです。現在は「新東京病院教育プログラム」の過程でしっかりと研修を行なっていますが、当時は大学を卒業して間もない状態だと、何をやっているのかわからないという状況にもなりかねないなと思いました。ですから、スタートラインに立ったばかりの方だけでなく、当院はある程度経験を積まれた方にも、魅力を感じられる病院だと思っています。それほど、技術力の高い、各分野のエキスパートが揃っています。