for Senior Resident

30代の心臓内科医の先生へ
CASE001
  • 聖路加国際病院
    内科専門研修プログラム
  • 新東京病院 後期研修、その後勤務
  • マサチューセッツ総合病院 /
    ハーバード メディカルスクール 留学
中嶋 昭浩
Akihiro Nakazima
コロナ禍でのアメリカ留学を経て
経歴
1987年11月9日 群馬県前橋市出身
  • 2006年 群馬県立前橋高等学校 卒業
  • 2012年 群馬大学医学部 卒業
  • 2014年 聖路加国際病院 内科初期研修プログラム 修了
  • 2014年~2015年 聖路加国際病院 内科専門研修プログラム
  • 2015年 新東京病院 後期研修、その後勤務
  • 2019年〜現在 マサチューセッツ総合病院 / ハーバード メディカルスクール 留学

医師として成長し、今後の医療に少しでも役立ちたい

私は当院で後期研修を修了したのち、そのまま当院の医師として勤務し、現在は機会を頂いてアメリカのマサチューセッツ総合病院 / ハーバードメディカルスクールにリサーチフェローとして留学をしています。
研究室ではOCTといった冠動脈の血管内の構造をみることができるデバイスを使用し、動脈硬化や急性冠症候群のメカニズムなどを研究しています。
循環器疾患は悪性腫瘍とならんで世界中で最も多い死亡原因となる疾患であり、特に急性冠症候群は急激な経過をとることから突然死の最も多い原因の一つと考えられています。ですので、日常診療のみではなく、研究を行いどのようにこれらの疾患を防いでいくのか、またさらなる有効な治療方法を見つけていくことが非常に重要だと思います。

研究生活に身を置き、深く考える機会を頂いた

当院はある程度の研修を積んで、ある程度の期間が経ったら海外で勉強する機会を与えてくれる場所です。研究をしたり物事を考える時間は通常勤務をしているとなかなか取りにくいですが、中村院長は海外での勉強の機会を、私たちに適切な時期に与えてくださり、背中を押してくださいました。
留学先にはもともとアメリカを希望していました。自分の興味やこれから先の専門、スペシャリティも含めて一番合っていると思ったためです。現在はボストンに留学をしているのですが、アメリカのコロナウイルスの状況は結構ひどく、今までに留学していた方たちとは全く違う生活を送っていると思います。外出や旅行など、どこかを楽しむということは正直できないという時期でした。

循環器疾患を持つ患者さんへの治療をトータルで学ぶことができる

上級医の先生方は皆様非常に親切で、面倒見がいいという印象を持っています。質問にはこころよく答えて頂けますし、治療方針で迷うことがあればいくらでも相談に乗ってくださいます。
教育体制としては実際的な診療を通して行うものの他に、「抄読会」という、論文の読み方、データ解析や論文の書き方などを学ぶ機会があります。抄読会で鍛えられたおかげで、私がアメリカに留学に来てからも、論文を読むことなどに全く問題を感じません。
また当院では、冠動脈インターベンションに関しては多くの最先端のデバイスを使用して治療を行っています。新規のデバイスも積極的に導入されていて、これらを使った治療について学ぶことができます。また高度な技術が必要な症例の治療も数多く行われており、これらを学ぶ機会にも不足しません。
冠動脈インターベンション以外にもTAVIをはじめとする構造的心疾患へのインターベンションや末梢血管インターベンションも積極的に行われており、若手の医師は循環器疾患を持つ患者さんへの治療をトータルで学ぶことができると思います。

自分を律することができる力が不可欠

当院の心臓内科の医師として一番必要だと思うことは、メンタル及び体力的な強さだと思います。扱う疾患の性質上、すぐさま命に直結するような決断を迫られたり、知識や治療技術を身につけていくために、絶えず努力を継続していく必要があると思います。
実際、朝早くから勉強会への参加や、患者さんの状態によっては夜遅くまで治療に当たらなくてはならない場面も非常に多くあります。そうでなくても、勉強すべきことばかりですので自分の自由な時間はなかなか取りにくい、といったのが実情だと思います。短期間であれば問題になりませんが、これを何年も継続していくためには自分を律することができる力、責任感が不可欠だと思います。
これらを持っている方にとっては、当院では非常に多くの患者さんを治療させて頂く機会や勉強の機会、さらに海外留学の機会など、自身を成長させて行くことができるチャンスが豊富にあると思います。
逆にこれらを持っていない方には、当院に合わないかもしれません。ただ、現時点で十分には持っていないと感じても、成長の意思さえあればこれらは研修を通して身につけていけるものだとも思います。

目の前だけでなく、未来の患者さんを救うためにも研究は必要

私が当院入職前に見学させて頂いたときに院長の中村淳先生がおっしゃっていたことが、当院で働くことの意味をよく表していると思うので、引用させて頂きます。その時、中村先生がおっしゃっていたのは、私たち医師は3種類の患者さんを救わなければならないといったことです。
1つ目は、目の前の患者さんを救うことです。これには卓越した技術及び専門的な知識が必要となります。
2つ目は、世界中の患者さんを救わなければならないといったことです。これには、日々の診療の中から得られた知見を学会などを通して世界中で共有していくことがあります。
最後の1つは、未来の患者さんを救わなければならないといったことです。この為には2つ目の延長として、得られた知見を論文として発表するとともに、新たな研究へとつないでいくことや若手医師を教育していくことが必要だと思います。
当院ではこれらをすべて行うだけの環境があると私自身は思っています。少しでも興味を持っていただけたり、やってみたいといった意思を持った方には是非とも見学にいらしていただければと思っています。

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