Senior Doctor Message

上級医からのメッセージ
心臓内科
朴澤 耕治
『王道だけでは自分が
満足出来る医者になれない』
経歴
生年月日 1969年11月9日 岩手県出身
1989年
水沢高等学校 卒業
1995年
山形大学医学部 卒業
1997年
山形市立済生館 初期研修終了
1999年
山形県立新庄病院
1999年
湘南鎌倉総合病院
2000年
千葉中央メディカルセンター
2006年
新東京病院 入職

出会いに恵まれた学生時代

学生当時は何を目標にするかは明確ではありませんでした。民間病院で経験を積みたいという気持ちが強くあったので、初期研修では済生館に行くことができました。消化器科に行こうかと思っていたのですが、その当時出会った指導医がとても人間的に良い先生で、循環器内科に魅力を感じました。

とにかく経験を積みたかったのでドクターが少ないところがいいなと思い転職しましたがその先でも様々な出会いがありました。湘南鎌倉総合病院にいるときに中村勝太郎先生や淳先生と出会い、淳先生が千葉でいろいろ活動始めると言うのを聞いて、淳先生のお声掛けがあって当院に入職しました。

王道だけでは自分が満足出来る医者になれない

私が専門にしている末梢血管疾患は、心臓の血管以外での血管の疾患のことです。 そうなると大動脈も末梢血管に入るのかという議論も あって、今は基本的には心臓の血管と大動脈以外を指します。とにかく末梢血管の動脈硬化で虚血が起きるというのが多いです。色々な分野があると思いますが、心臓は王道だと私は思っていて、誰でもすることを専門として目指そうと思わなかった、というのが末梢血管疾患の専門を選んだ1番の理由です。心臓の事はよく見てもらえるんだけど、末梢のことで困っているんだけどどうしたらいいのか、という患者さんが当時多かったんです。

専門性を深めようと決心した患者さんとの出会い

末梢もやられている先生が退職するときに、私が引き継いだ患者さんがいらっしゃって、CTを見たときに判断を間違ってしまったんです。これは簡単に治療できるなと思ってしまったんです。心配しないで治療しましょう、とご家族に言いました。のちにCTの造影の写真ではなく、石灰化して詰まってしまった血管だと気付きました。血管が通ってるという誤解をしてしまった。どうやって治療しようかと思いましたが、少ないながらもこれまでの経験と知識を駆使してなんとか無事に手術を終えることが出来ました。引き続きその患者さんをステップバイステップで治療をして、他の病院では足1本切らないと治らないと言われていたのを、最終的には親指1本で済ますことができました。その時の自分の感覚が間違っていなかったという気持ちが自信にもなりましたし、その一方、きちんと専門的に診てあげられる医者でないとダメなんだ、とはっきり思いました。その患者さんとの出会いがあり、末梢を専門にするようになりました。

「謙虚」な診療を目指しています

手技に憧れる、数をやりたいという人も多いと思います。きっかけとしてもちろん良いことだとは思いますが、その中で謙虚に診療をしたいという気持ちが私にはあります。謙虚になるということは、さらに高みを目指せる気持ちです。自分はやっていたつもり、知っていたつもりだったな、と思った時に謙虚になれる。技術を突き詰めたとしても、見えてないところがあるよ、と思うのです。

私自身も常々謙虚にいないとだめだなと思うんですが、人というのは上手くいっている間は、どうしても天狗になってしまいます。石橋を叩いて渡れとまではいきませんが、謙虚に診療をするという気持ちを大切にしたいです。
これからの心臓内科を考えたときに、後輩や若い先生を信頼しないと無理だと思うんです。組織としても個人としても、下の人間だけでなく色々な人たちを信頼するということが、何かを教えたり、伝えるときに大事になるのだと思います。変わった人間が1人、2人くらいいた方が組織としてはいいと私は思います。一枚岩と言う言葉がありますが、変わった人がいたとしてもそれは一枚岩ではない、と言う意味ではないと思います。今時にいうと「ダイバーシティー」、そういったものも大事にしていきたいです。

全ては患者さんの生活の質を上げる事につながっている

私はそもそもは心臓だけでなくて、 心臓以外の治療も大事だと思ってペリフ ェラルに入ったわけですけど、 同じように考えている人がいればいいなと思います。心臓内科の一つの分野として重要。心臓でとにかく一生懸命やっていた時代から、 心臓だけでなく心臓以外の血管の治療も必要だという時代になってきて、さらに今、 特にペリフェラルの血管の治療自体は、血管の治療そのものがQOLといいますか、患者さんの生活の質を上げることを大事にしています。痛みをとってあげたり、より患者さん向きな治療です。当院は心臓、特に血管のカテーテル治療をとにかく一生懸命突き詰めたいという人にはいくらでも経験は積めますし、良いところだと思います。