Senior Doctor Message

上級医からのメッセージ
心臓内科
部長 奥津 匡暁
『分野にとらわれず、能力をつけられる』
経歴
生年月日 1972年5月13日 岡山県出身
1991年
岡山県立総社高等学校 卒業
1997年
大分医科大学医学部 卒業
1999年
大分医科大学 初期臨床研修終了
2018年
新東京病院 入職

CT画像診断とカテーテル治療の二軸が強み

心臓CT画像の診断をする人と、カテーテル治療をする人が別に担当することが通常は多いですが、私は画像を診断して治療もするという、 両方の組み合わせをスペシャリティとしています。治療に結びつきやすいような診断ができるのが強みです。 私個人としてはカテーテル治療におけるCTの有用性とカテーテルの技術について指導することができると思います。

CTが自分のスペシャリティになると気付いたのは、心臓CTが普及される前の段階で2005年頃です。ちょうど当時の上司が心臓CTに注目して症例数が多く、たくさん見ていて知識が積み重なっていったことが大きいです。CTだけを見てもそれをどう活用するのかは分からないですし、カテーテルだけやっていてもCTで何がわかるかは分からないので、両方を理解して検証することが重要だと思います。それを伝えていくのが今後の目標です。

国外の様々なプロフェッショナルと交流できる恵まれた環境

CTの読影に関しては、当院はかなりレベルの高いものを教育できると思います。 世界的に見ても日本がダントツにCTの検査数が多いです。海外では心臓の治療は保険が適用外のところもありますし、CTの機械自体も日本ほどには普及していません。その中で精度の高い診断をしていれば、世界に向けても情報発信ができますし、CTに興味を持っている人たちとのネットワークもあるので、国内外の新たな交流を

得ることもできます。特にこれからの時代は世界へ発信して認められることが求められ、そのためには海外との交流が重要になると思います。カテーテルができることは最低限の必要条件で、プラスαとして何が出来るのか、というのが問われていると思います。高度なサプスペシャリティを身につけることためにとして成り立つ分野なので、ぜひ学んでほしいです。

分野に囚われず、広い範囲で能力をつけられる

当院はカテーテルインターベンションなど侵襲的な治療がメインですが、心不全やエコーも併せて勉強できるような環境です。大学ほどではないかもしれないですが、市中病院としてはかなり広い分野の勉強が可能です。カテーテルだけでなく、それ以外の広い範囲で自分の能力をつけたい、と思っている方にぜひ来ていただきたいです。 また臨床的なことだけでなく学術的なことも合わせて能力をつけたい、と思っている方や、将来的に海外に行きたい、という希望も叶えてあげられる環境にあります。



機械に依存するのではなく、どう活用するかが重要

当院には高い医療水準を維持できる設備が揃っています。ただ、その機械をどう使うかというのが大事です。CTでできることとできないこと、将来的に求められることを理解して実践していくことが大切です。機械の良し悪しで個人の能力が大きく変わる事はないと思います。今まで自分が心臓CTの読影とカテーテル治療をしてきて、能力がついた1番大きな要因はたくさん見てたくさん治療してそれをフィードバックできたからだと思います。

自分が担当ではない患者さんでも、CTの所見とカテーテル治療の結果を追跡、分析するという積み重ねが最も自分の能力につながると思います。当院は症例ボリュームもあり、疑問点に対して議論や教育することができます。貪欲に自分が見ていくという気持ちが重要です。
もし自分にカテーテル治療と心臓CT以外にもう一つの柱が欲しいとすれば、治療困難症例に対するさらなる特殊技術と学術的研究活動です。カテーテル治療に携わっていると日常診療に忙殺され、とかく技術だけに走りがちですが、学術的な活動を行うことを怠ってはなりません。その点では世界レベルで比べると日本人にはやや不足しているかもしれません。多忙な臨床に加えて研究をすることで質の高い医師になりえるのではないかと思います。

貪欲に自分が治療をする、という気持ちが大事

私が新東京病院に来たのは2年前で卒後21年目でしたので他のスタッフと比較すると特殊だと思いますが、卒後5年目以降でこれから入って来られる方は、まだまだスタート地点なので、何色にも染まっていないまっさらな気持ちで入ってきたらよいのではないかと思います。 世の中の心臓CTは実際には十分に活用されているとはいえず、まだまだ掘り下げてゆく余地があります。

海外ではカテーテルはできてもCT検査はできない、という環境は少なくありません。その点、日本は恵まれていてCT検査がある程度自由に行うことができます。ですので海外で出すことが難しいことも日本国内で出せることが期待できます。特に当院は心臓CTもカテーテルも件数に恵まれていますので研究を行いやすい環境にあります。 カテーテル治療ができるという事自体はもう特別なことではないので、その他に何ができるか、という事が今後重要になってくると思います。CTを実際の治療に活用できている人、というのは実際には多くいないので、それを身につけることはスペシャリティーの1つになりますし、自信にもなると思います。