新東京病院教育プログラム
海外留学体験記
KAWAMOTO
HIROYOSHI
川本 浩禎
New Tokyo Hospital
Educational Program
経歴
生年月日 1984年2月3日 広島県出身
2002年
広島大学附属福山高校 卒業
2008年
岡山大学医学部 卒業
2010年
広島市民病院 初期臨床研修終了
2010年
新東京病院 入職
2014 - 2016年
San Raffaele Scientific Institute 留学

1. とにかく症例を積み、経験値が欲しかった

総合力があり、教育も整っていて幅広い病気が診られる病院を初期研修先に選びました。心臓内科を目指した時期はちょうど1年目が終わった、初期研修の2年目辺りです。

麻酔科と迷っていたので麻酔科だったら残ることを考えていましたが、循環器ならカテーテルが上手くないといけないので、ネットで件数の多い病院を探して見学に何箇所か行って決めました。その中でも同じような病院との迷いもありましたが、新東京病院の方がよりアカデミックに世界に発信しようという姿勢がありましたので、最終的にそこで選びました。若いうちからどんどんカテーテルをできる環境だというのは周りの病院でも聞いていて、早くから上の先生について直接治療ができるというのを知り志願しました。

2. スペシャリストたちの技を目で見て学んだ

新東京病院に入職してから10年間は、症例件数でいっても充分に経験出来たと思います。ある程度難しい症例はもちろん若いうちはできないですが、一般の治療を積極的に学ばせていただきました。カテーテルもインターベンションも症例を積みたいという目的で選びましたので、体感としては非常に良く、満足度の高い日々を過ごしています。
留学までの4年間は朴澤先生の下について、その後は中村勝太郎先生の下について勉強させてもらいました。数をこなすというのももちろん自分の技術向上のためには必要ですが、上の先生の技術を見て学ぶ、見て学んだものを自分で噛み砕いて検証するという過程を大事に思っています。

3. 視野を広げる事で吸収出来た知識と技術

入職して4年目にイタリアに研究留学に行きました。三友先生の前で3代目です。海外留学の体験は非常に良い経験になりました。コロンボ先生というカテーテルの先生のもとについて、具体的にはRCTのようなトライアルを組み結果を出すという、実臨床でやっている症例から論文を出していくということをやっていました。

新東京病院で今まで臨床をしてきたこととやっていることは似ていますが、違うのは症例数です。イタリアはカテーテルの技術もかなり進歩していますので、日本とは比べ物にならない症例数でした。デバイスも日本と比べてもやはり早く最新鋭ですし、新しいデバイスを経験できることも海外留学のメリットだと思います。当時私が行っていたときの流行はBVSという生体吸収性のステント。20本ほど論文を書きましたが、半分ぐらいはBVSに関してです。現在主流なのは薬剤溶出性の金属製のものですが、それがいわゆる生体吸収性のプラスチックだったので溶けてなくなるんです。今は下火になっていますが。そういった新しいデバイスを経験できます。

4. 海外で増えた大切な家族との時間

イタリアには家族を連れて行きました。家族からすると2年間ミラノで過ごせるって嬉しいと思います。生活していたアパートも立地が非常に良いところだったので車もいらないですし、休日にはふらっとヨーロッパのほうも回りました。土日も休みですので1泊2日でフランスなども行けます。

ヨーロッパは飛行機が安いので、色々な観光地も巡る事が出来ましたし、家族との時間が増えました。子供はまだ1歳の時に行きましたが、それまで全く抱っこも出来なかった状況から、向こうに行ったらようやく慣れてくれました。

5. オンオフをつけながら上手に向上心を維持したい

仕事と自分の時間というメリハリは、日本よりもイタリアの方がしっかりつきました。現地の若手もオンオフが非常にしっかりしています。ただ日本でも、昔でいったらカテーテルが終わるのが深夜12時過ぎたりなどもありましたが、今は全然ないですし、時代とともにオンオフもつきやすい流れになってきていると思います。

海外から帰ってきてからは長沼先生と同じチームで治療を行なっています。当院は治療件数もたくさんあるので、インターベンションの認定専門医なども含めて資格に困ることはないです。比較的難易度の低いものでしたら外科も経験させてくれるので、ステントグラフトも行なっています。やりたいことをとことんやらせてくれるフレキシビリティが非常に高いです。