新東京病院教育プログラム
国内留学体験記
YABUSHITA
HIROTO
薮下 寛人
New Tokyo Hospital
Educational Program
経歴
生年月日 1984年10月17日 名古屋出身
2003年
東海高校卒業
2010年
東邦大学医学部卒業
2012年
東京女子医科大学病院 初期臨床研修終了
2012年
新東京病院 入職

1. 努力と比例して身についていく実力

現在はカテーテルインターベンションを専門にしています。学生時代に病院見学や実習をしていく中で、循環器に興味を持ちました。がんの患者さんは綺麗に治る方もいれば徐々に悪くなってしまう患者さんもいますが、循環器はカテーテルなどの手術を加えることで、患者さんが劇的に良くなる、というのを見たことが一番のきっかけです。
通常ですと大学の先輩から情報を集めるケースが多いと思いますが、私の場合は実際に病院見学に行き、中村先生をはじめ他の先生方の技術を見学させてもらっただけではなく、同じ世代の先生たちの技術や生活スタイルを見せてもらい、当院への入職を決意しました。今の時代はインターネットなどでも情報が溢れていて情報収集が難しいと思いますが、実際に目で見て体験して確かめることはいつの時代でも重要だなと実感しました。

新東京病院は実施できる医療水準が高く、症例や設備だけでなく、カテーテルインターベンションなどの専門性も優れています。自分が頑張った分だけ得られる糧があるというのは民間病院のいいところです。

2. 貪欲に学んでいく姿勢が大切

新東京病院に入職して最初の2年間は、循環器の一般診療を幅広く学ぶことに力を注いでいました。エコー室に時間がある時は毎日でも通って、超音波を勉強させてもらっていました。エコーを専門に教えている先生は当院は少ないので、若手医師のために手取り足取りエコーの講義をしてくださる、ということはやはりないです。自分から積極的に学びにいかなければ得られるものは限られてしまうので、その点は大学病院と比べると違うと思います。インターベンションは手技的に循環器診療の中ではどちらかというと難しい分野なので、専門技術が要求されます。後期研修が始まってすぐはもちろん一人前にカテーテルなんて出来なかったです。それでも少しずつ身についてきて、最初は検査だけだったのが少しずつ治療をやらせてもらえるようになり、自分のスキルだけでなく、モチベーションも上がっていきました。

3. 国内留学は自分の能力の幅を広げる経験

入職してから2年間は主に診療と治療をメインに行い、その後は国内留学という形で東海大学に通いました。とてもいい機会をいただいて、研究だけに集中でき、いい経験になりました。大学院に行くタイミングも適切だったと感じます。
4年間大学院のプログラムがあるうち最初の2年間は完全に臨床を止め、新東京病院を一時退職して、学位取得を目指しました。研究報告会などで新東京病院に来ることもありましたが、カテーテルや診療からは完全に離れて、大学院での研究に集中しました。

4. スキルアップを後押しする教育プログラム

例えば大学病院に勤務されている先生だと、診療を続けながら学位を取得することは、環境だけで言ってしまうと簡単だと思います。研究のみを専門にする人もいますし、臨床をやりながら大学院に行くという「ハイブリットコース」というのも出来ます。ただ私たちのように民間病院勤務だと、臨床をやりながら大学院に入学出来るのかというと、簡単なケースではないです。病院からすると臨床をする医師が一人減ってしまうわけですので。その点でも、若手医師のスキルアップのためを思った中村先生の考え方に賛同できます。金銭的なバックアップもしっかりとあり、病院からは留学支援金がありました。今でも海外留学の話があれば、良いチャンスですし絶対に挑戦したいと思います。

私が入った当時は、まだ「新東京教育プログラム」という名前で確立された医師教育制度はなかったので、今でこそ実感はないですが、今だからこそ構築していくべきだと思います。個人個人の能力を上手く伸ばして、かつ全体の教育プログラムとして土台を構築していくということは今後大事になってくると思います。

5. 臨床と並行した研究が今後の課題

診療に関しては多忙ではあるので、充実度と比例します。仕事ができる=全でが勉強になるって言ってしまえば簡単ですが、体力は有限ですから、もちろん休みもしっかり必要です。僕らが入職した時代はもっと大変でしたので、その配分というのは、今後はよりしっかり考えていくべき。だらだらやるのではなく、メリハリをつけて仕事をしていけば、自由な時間も作れますし、多忙だからといって疲弊する心配はないです。心臓内科単体で見ても、かなりフレキシブルになってきたと思います。