変形性股関節症の手術治療

当院で行っている、安全で痛みの少ない人工股関節手術のお知らせ

当院での人工股関節置換術(THA)の特徴

  1. 前方アプローチ(仰臥位による前外側アプローチ、ALS)で手術を行います。
    筋間(筋肉と筋肉の間)から股関節内にアプローチし、手術中も筋肉、筋腱を全く切らずに行います。手術後の回復が早いため、早期離床と早期退院が可能です。また手術後合併症の一つである術後脱臼は限りなくゼロに近く、手術を行えております。
  2. セメントレスステム
    人工関節の設置ではセメントを使用せず行います。そのため手術中のトラブルは少なく、安全に手術を行えます。(患者さんの股関節の形によってはセメントを使用する場合もあります。)

入院日数

  • 2週間~3週間(術後の経過が良ければ早期退院も可能です。)
  • 長期入院リハビリを行いたい方は、近隣のリハビリテーション病院へご紹介しており、当院から直接転院して切れ目のないリハビリが可能です。入院前にご相談してください。

診察、治療の流れ

  1. 毎週水曜日午前の股関節専門外来を受診してください。
  2. 診察後、患者さんの現状態や治療についての説明を行います。入院、手術のご希望があれば、入院日、手術希望日を伺います。
  3. 入院前に全身検査(採血、胸部レントゲン、心電図ほか)、術前リハビリを行います。
  4. 入院・手術:基本的には手術前日に入院します。
    • 手術は全身麻酔で行い手術中は痛みを感じません。
    • 術後の痛みは手術中に行う局所麻酔と、術後の点滴、内服を行い、可能な限り痛みのない治療を心がけます。
    • 手術時間は1時間半程度です。
    • 手術翌日からリハビリを行います。手術後は血栓(血の塊)ができやすく、予防を行います。手術後から足のストッキング、フットポンプ、血液をサラサラにする薬を使用しますが、自身でのリハビリが最大の血栓予防であり、入院中は積極的なリハビリ、離床を行いましょう。
  5. 退院後は外来通院にてリハビリ継続を行います。安定した患者さんの通院頻度は半年から1年に1度になります。
  • 手術前
  • 手術後