看護部 濱口 恵子 インタビュー

「笑顔と優しさ」をモットーにより良い看護を目指します

看護部
Digestive Surgery
看護部 副院長 兼
看護部長
濱口 恵子
Hamaguchi Keiko

常に看護のプロとして落ち着いて行動しています

当院は急性期の病院で、約400人の看護師が働いています。忙しいはずなのに看護師はみんな落ち着いて静かに行動しています。忙しいからといって廊下を走ると、「看護師さんは忙しそう」と患者さんが遠慮しますよね。どんなに忙しくても落ち着いて行動する。これがプロです。しかも今年の新東京病院の看護部の目標は「笑顔と優しさに溢れる看護」です。落ち着いてきちんと行動でき、笑顔、優しさも忘れないことを目標にしています。

看護師を志すきっかけとなる、いくつかの経験

私は千葉大学看護学部を卒業しましたが、その頃の私は人見知りでしたので、自分に看護師が務まるとは思えませんでした。最終学年の時、私は終末期のがん患者さんのケアをしましたが、そのうちの1人が私の担当の最終日に亡くなったのです。その方の奥様からご主人が「濱口さん、明日で終わりだな、と言っていたのよ」とお聞きし、感慨深いものがありました。たくさんの先生方との出会い、実習の中で看護師をやってみたいと思うようになりました。 20歳を少し過ぎたころ、がんの終末期とか、ターミナルケアという言葉が流行り始めました。がんにとても関心を持ち、東京・築地にある国立がん研究センター中央病院に就職しました。

その後、別な病院で基礎教育に携わりますが、どうしても臨床で看護師がしたくて、北海道の東札幌病院に乗り込んだのです。そこには看護師で石垣靖子さん(北海道医療大学名誉教授)という私の人生を変えた人がいて、その人と仕事がしたくて履歴書を持って押しかけてしまいました。石垣さんと一緒に過ごすと、さらに魅力を感じて結局、7年も札幌にいました。その経験が今の私の原点です。

いただいた数多くのチャンスを、今度は後進の指導に活かす

東札幌病院で私はたくさんのチャンスをもらったので、今度はそのチャンスを私が次の人に渡したいと思います。人から私は「濱口はスタッフに種をまいている」と言われたことがあります。まかれた種に水をやって、肥料をやるのはあくまでも本人です。芽を出すのも花を咲かせるのも本人だけど、そういうきっかけを与える役割が私にはあると思っています。成長過程を一緒に喜び、悲しみ、悩む。このようなことは大事にしてきたように思います。反対にスタッフから教えてもらうこともたくさんあります。特に新卒看護師の素朴な疑問は、私たちの感覚が麻痺していることを思い出させてくれることもあり、刺激をもらっています。

患者さんの生活支援が看護師の役割

看護師の仕事を一言で言うと、生活支援をすることだと思います。今は看護師がセルフケアを支えないと、治療できない時代になったと思っています。医者の腕がどんな良くても、その後のケアと帰宅後のケアをきっちりしないと病気はよくなりません。看護師がきちんと看護するのはもちろん、医師と協働することで、さらに患者さんにとっていい医療ができます。看護の力はとても大きいのです。

生活は一人一人違うので、看護師はその人に合わせたケアを考えなければなりません。医師が病気を中心に診ているのに対し、看護師は生活をみるのです。病気が生活にどう影響しているのかを見極めて、足の手術をした患者さんが階段のある住宅に住んでいれば、階段を登る練習をするリハビリを勧めるなど全体を見るのが仕事です。その人の将来を見通しながら、ケアをすることが求められます。専門職によって見ている世界が違うので、だからこそチーム医療。多職種の人たちと協働し連携しながら、患者さん、ご家族と話をして医療を進めていくのが、本来の医療です。

新東京病院には自慢がたくさんあります

当院は、専門性の高い専門職が多いことと看護師の専門チームがたくさんあります。例えば人工呼吸器が付いている患者さんは、口の中が汚れると肺炎を起こしやすくなります。抗がん剤の治療も口の中の汚れで、肺炎や口内炎を引き起こします。当院には口腔ケアチームがあって、口の中を清潔に保つケアをしていますが、腕はピカイチです。糖尿病のチームは今年、糖尿病の資格を取った看護師が誕生したので、医師と看護師、栄養士、薬剤師がチームを組んでいますが、とても良い環境です。

もう一つ当院の自慢は、昨年、がんの医療を第二の柱にしたことです。オンコカルディオロジーといって腫瘍循環器学というのが今、話題になっています。がんの治療をしていると、循環器の問題にもなることから話題になっていますが、昨年、腫瘍循環器学会という学会も立ち上がりました。こうした中、循環器の専門病院の当院ががんの医療を柱にしたのです。私はがんの専門病院にいたので特に感じますが、日本を代表する外科医が集まり、がん治療を始めるのは魅力的です。循環器の病院ががんに乗り出すことは、まさにここが日本の最先端になるのだろうと思います。

検診をお考えの方は当院の検診センターをお薦めします

新東京病院のホームページに関心を持っていただき、開けていただいてありがとうございます。数ある病院の中から、何かのきっかけで開けてくださったというのは、本当に有難いことです。 循環器において当院は、日本で有数の実績を誇りますが、件数だけではなく他の病院で治療困難な人が紹介されてきます。クリニックは駅近くにあってアクセスが抜群。困ったことがあればいつでも病院なり、クリニックがありますので、ぜひご相談ください。検査も充実しています。健康診断や人間ドックは定期的に同じところで受けた方がいいと思います。検診センターは土曜日も開いているので、受診を検討していたら、ぜひご活用ください。