リハビリテーション科紹介

リハビリテーション科

リハビリテーション科とは

病気やケガによって何らかの障害をもった患者さまに対し、医学的治療や治療的訓練を実施する診療科です。失われた機能の回復をうながすとともに、残された能力を最大限に引きのばすための治療や訓練を行い、患者さまが家庭復帰や社会復帰できるよう援助しています。治療は、基本動作能力や移動能力の回復を目的とする理学療法、日常生活能力や社会適応能力の回復を目的とした作業療法、嚥下能力や言語および認知能力の回復を目的とした言語聴覚療法の三部門により構成され、リハビリテーション科医師の下、それぞれ専門的な立場から治療に取り組みます。

医師紹介

西副院長

副院長 兼 リハビリテーション科 部長 兼 入退院支援センター センター長西 将則

卒大 / 卒年 東京慈恵会医科大学 平成11年
認定・資格等
  • 医学博士(慈恵医大)
  • 日本リハビリテーション医学会
    認定臨床医・専門医・指導医
  • 日本脳卒中学会 専門医
  • 日本医師会 認定産業医
  • 日本摂食嚥下リハビリテーション学会 認定士
  • 身体障害者福祉法15条指定医
    (肢体 / 音声言語・そしゃく)
  • 義肢装具等適合判定医
  • NSTコーディネーター
その他
  • 松戸市医師会 理事
  • 千葉県共用脳卒中地域医療連携パス 世話人
  • 千葉県摂食嚥下ネットワーク 世話人
  • 日本リハビリテーション病院・施設協会
     委員 (医科・歯科連携)
経歴
1999年
東京慈恵会医科大学卒業 同大学初期臨床研修
2000年
東京都リハビリテーション病院 リハビリテーション科
2001年
とちぎリハビリテーションセンター リハビリテーション科
2004年
東京慈恵会医科大学 リハビリテーション医学講座 助教
2007年
東京警察病院/西東京警察病院 リハビリテーション科
2010年
東京警察病院 リハビリテーション科 部長
東京女子医科大学 リハビリテーション科 非常勤講師
2014年
新東京病院 リハビリテーション科 部長
2016年
新東京病院 入退院支援センター センター長
2018年
新東京病院 副院長

リハビリテーション科紹介

新東京病院が目指すリハビリテーション

  • 超早期からのリハビリテーション
  • 効果的なリハビリテーション/できる限りの機能回復
  • シームレスな体制/365日リハビリテーション
  • 優れたチーム医療の確立

疾患が治癒しても、元気で退院しなければ意味がありません。
リハビリテーションは、障害に対して受身的に追いかける医療ではなく、疾患の発症や術直後から積極的に介入し、起こり得る事態に的確に対応できる医療でなければいけません。急性期こそ早期に機能回復をめざし、「廃用症候群」を予防して効果的にリハビリテーションを行うべきです。当院では、リハビリテーション科専門医が徹底したリスク管理を行い、超早期からリハビリテーションを開始します。また365日休みなくリハビリテーションを実施します。理学療法・作業療法・言語聴覚療法、それぞれの部門が協力し、できるかぎり機能回復がなされた状態での退院が目標です。

リハビリテーション科で診る主な病気

厚生労働省が定める施設基準により、以下に列挙する疾患に対しリハビリテーションを行います。

Ⅰ 心大血管疾患

  • 急性心筋梗塞、狭心症発作その他の急性発症した心大血管疾患又はその手術後の患者
  • 慢性心不全、末梢動脈閉塞性疾患その他の慢性の心大血管疾患により、一定程度以上の呼吸循環機能の低下及び日常生活能力の低下を来している患者

Ⅱ 脳血管疾患等

  • 脳梗塞、脳出血、くも膜下出血その他の急性発症した脳血管疾患又はその手術後の患者
  • 脳腫瘍、脳膿瘍、脊髄損傷、脊髄腫瘍その他の急性発症した中枢神経疾患又はその手術後の患者
  • 多発性神経炎、多発性硬化症、末梢神経障害その他の神経疾患の患者
  • パーキンソン病、脊髄小脳変性症その他の慢性の神経筋疾患の患者
  • 失語症、失認及び失行症並びに高次脳機能障害の患者
  • 難聴や人工内耳植込手術等に伴う聴覚・言語機能の障害を有する患者
  • 顎・口腔の先天異常に伴う構音障害を有する患者
  • 外科手術又は肺炎等の治療時の安静による廃用症候群その他のリハビリテーションを要する状態の患者であって、一定程度以上の基本動作能力、応用動作能力、言語聴覚能力及び日常生活能力の低下を来しているもの

Ⅲ 運動器疾患

  • 上・下肢の複合損傷、脊椎損傷による四肢麻痺その他の急性発症した運動器疾患又はその手術後の患者
  • 関節の変性疾患、関節の炎症性疾患その他の慢性の運動器疾患により、一定程度以上の運動機能及び日常生活能力の低下を来している患者

Ⅳ 呼吸器疾患

  • 肺炎、無気肺、その他の急性発症した呼吸器疾患の患者
  • 肺腫瘍、胸部外傷その他の呼吸器疾患又はその手術後の患者
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支喘息その他の慢性の呼吸器疾患により、一定程度以上の重症の呼吸困難や日常生活能力の低下を来している患者
  • 食道癌、胃癌、肝臓癌、咽・喉頭癌等の手術前後の呼吸機能訓練を要する患者

診療内容と特色

当院リハビリテーション科は、リハビリテーション科専門医1名のほか、理学療法士31名、作業療法士9名、言語聴覚士4名、歯科衛生士2名のスタッフで構成され、総合的なリハビリテーションが可能な体制を整えています。

当院では、各診療科と連携をとりながら徹底したリスク管理の下、発症および術後早期からリハビリテーションを開始しております。リハビリテーション室だけでなく病室や集中治療室などのベッドサイドでもリハビリテーションを実施し、患者さまの早期回復を目指します。

心大血管疾患の症例数が多く、心臓リハビリテーション部門が独立し専門治療に取り組んでいるのが一つの特徴ですが、脳血管疾患や運動器疾患等に対しても充実した体制を整え対応しています。

広い訓練室(合計256m2)には、最新の評価および訓練機器を整備しており、また嚥下評価のための精度の高い検査(嚥下内視鏡検査や嚥下造影検査)等も実施しています。

リハビリテーション室